無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
「あ、彼女は私の友だちで....」
「おれ知ってる!水城のマドンナっていわれてる子でしょ?たしか、名前は.....岬悠莉ちゃん?」
ビシッと親指をたてる駿くんに、私はさすがです....と苦笑いを浮かべながら頷いた。
「知っててもらって光栄ですね....。あの、少しお話よろしいですか?」
首を傾げてニコッと笑う悠莉の言葉で、この前のことを思い出した。
あ....そういえば、見極める、みたいなことを言っていたような。
律くんが軽く頷くと、途端に真剣な顔つきになる悠莉。
「今、学園があなた達と未桜との噂で持ちきりです」
噂、という言葉でビクンと肩が震える。
そんな私を横目に見ながらも、悠莉はスラスラと言葉を並べる。