無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
「桜蕾って以外とバカなんだね。思ってた100倍わかりやすいんですけど、」
「バカなの駿だけだし!僕はバカじゃないもーん。わかりやすいのは律がベタ惚れすぎるから~」
「....湊も人のこと言えねぇだろうが」
呆れたように呟く悠莉が、言い争う湊くんと冬哉くんがおかしくて、笑みが溢れる。
「....未桜まで笑ってんじゃねーよ」
「ふふっ、みんな仲良しだなあ~って思って」
むすっとした顔の律くんだけど、知ってるよ。
律くんは、仲間を、みんなをとても大切に思ってること。
だって、みんなを見る視線が、とてもやさしいから。
「.....、生意気」
ふわりと微笑めば、くしゃっと頭を撫でられる。
「律くんっ....」
「ん?」
頭を撫でる手つきがあまりにもやさしくて.....つられるように呟く。
「''守る''って言ってくれて、嬉しかった....っ。ありがとう、律くん」
見上げるように笑顔を溢せば、律くんも微笑み返してくれる。
「未桜はただ、俺を信じてればいい」
────その言葉を、彼を、信じたいと思った