無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
....立場的なものだと、下っ端さんっていうのかな?
律くんを見る下っ端さんたちの瞳はキラキラと輝いていて、尊敬しているということが一目で分かる。
....やっぱりすごいな、律くんは。
こんなにもたくさんのひとに尊敬されているのに、威張る態度一つせず。
そういう真っ直ぐなところが、憧れる理由なのだろうか。
その時、じーっと見つめていたからか、律くんとの視線が交わった。
律くんはふっと笑うと、手招きをしてくる。
....え、来いっていうこと?
頷いて律くんの側に足を運ぶけど、近づくと共に刺さっていく下っ端さんからの視線。
.....うー、『俺の女宣言』のこともあるから、気まずいことこの上ない。
若干俯きながら隣に並べば、ぽん、と頭に手を置かれて。
「会うのは二回目だっけ?
....蒼唯未桜。ご存知の通り、俺の彼女」
「っ、律くん!?」