無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる







そして、放課後。



「っぶ、あはははっ。ヤバイ、ほんとにツボだわあ....っ」


「....あほが証明されたな」


「うぅ....っ、2人ともうるさい!」



誰もいなくなった教室に、笑い声だけが響く。


キッと睨みつければ、駿くんはまたまた爆笑。


律くんは、ふっと余裕な笑み。


───居残りを課せられた私は、ひたすらプリントをまとめている最中


暇だから、という理由で手伝ってくれている桜蕾幹部の皆さん。


テスト一週間前、ということで部活もないから、教室に残っているのは私たちくらいだ


「や、だってさ。テスト忘れる学生なんかいるの?」


「....こ、今回はたまたま、なの」


ふいっと顔を背けるけど、イマイチ説得力にかける。


テストを忘れるのは、我ながらバカだと思うけど。


< 129 / 430 >

この作品をシェア

pagetop