無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
「そ、そんなに笑うことでもない....!」
「ふは、''なにわの日''ってなんの日だよ....っ。
あー、みおちゃんさいこーっ」
.......何を言っても、ダメですね。
笑いが収まらないらしい駿くんを一睨みすると、作業を再開させた。
....というか。
「手伝ってくれてるの、由良くんだけなんですけど~っ!」
湊くんと冬哉くんは、最近ハマっているらしいスマホのゲームに熱中してるし。
律くんは、私の髪をクルクルして遊んでる。
駿くんは、言うまでもない....。
むっとする私に、冬哉くんはふわりと顔をあげて。
「そんな怒んなって。ブスになんぞ」
「もともとブサイクなので!」
ふ、と小さな笑みを浮かべてディスってくる冬哉くんだけど、纏うオーラは以前よりやさしい....というか、温かい。