無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる







「未桜~」



教室を出ようとした瞬間、声をかけられ振りかえれば、ニコニコ顔の悠莉。


「放課後暇?おいしそうなケーキ屋さん見つけたんだけど、一緒にいかない....?」


「ご、ごめん悠莉。放課後はちょっと予定が....」


手を合わせて謝れば、突然ニヤニヤと頬を緩める悠莉。



「....もしかして、桜雅くんと?」


「し、しーっ。誰かに聞かれたら....!」


あ、しまった....。


口を押さえても、もう遅い。



「ふふ、やっぱり。未桜わかりやすすぎる。なに、デート?」


「で、デー.....っ、違う!ちょっと律くんの家で勉強会するの!!」


デート、という単語に顔を真っ赤にする私を見て、悠莉はニンマリと口の端を上げて。



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