無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
「家デートねぇ....。あんたたち、いつの間にそこまで進んでたの?」
「だーかーら、デートじゃないの!
そもそも2人きりでもないし。湊くんたちもいるの....!」
「逆ハーかい」
ぎゃ、ぎゃくはー.....?
知らない言葉に首を傾げれば、悠莉は私の頭に手をおいて。
「.... .手、出されないようにね」
「....、手?」
「....なんでもない。じゃ、しっかりオベンキョーしてらっしゃい」
「う、うん.....?じゃあ、また明日ね悠莉」
なにか誤魔化された気がするけど、気にしないことにしてバイバイと手をふった。
「あんな無防備で.....。
桜雅くんに喰われないといいけど」
呆れたように呟かれたそれは、私の耳には届かなかった。