無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



俯きながら、息継ぎせずにそう言って部屋を出た


バタン、という音をたてて閉まるドア。


部屋をでた瞬間、聞こえた笑い声はむ、無視.....!


強気な態度にでたのはいいけど、そこで1つ問題が。



「お手洗いの場所、きいてない....」


こんなに広いお屋敷、迷う気しかしない。


私、自分でいうのもあれだけど、極度の方向音痴だという自覚ありなのだ。



もう一度部屋に戻って、場所を聞く....?



「(っ、だめだめ....!!)」



ブルブルと首をふって、弱気な考えを打ち払う。



まぁ、なんとかなるでしょ!


....と、歩きだしたのはいいけど。




「ま、迷った、」



開始5分で、ギブアップという事態。


あ、あんまり人の家で動き回るのもよくないし.....うー、しょうがない。


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