無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
胸元まで伸びた艶のある黒髪に、透き通るような真っ白な肌。
カールされた長い睫毛に、パッチリとした二重がちな瞳は少し茶色っぽくて。
ピンク色の唇は薄くて色っぽいし....なんていうか、完璧だ。
「あの、ここでなにをしていたんですか?」
「す、少し迷ってしまって....っ。
あの、お手洗いをお借りしたくて」
うぅ....初対面でなんて失礼きわまりない態度を....!!
「それなら、そこの通路真っ直ぐ言って右のところにありますよ」
「あ、ありがとうございます!」
ペコリと頭を下げた私に、尊ちゃんはふんわりと笑って。
「あの、未桜さん」
「はい?」
名前を呼ばれ顔をあげると、尊ちゃんはニコッと微笑んで。
「少し話し相手になってもらえませんか....?」
ということでその後、お手洗いを借りて、尊ちゃんのお部屋まで案内してもらって....。
────現在に至るというわけです