無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
前に、悠莉が教室で読んでいたような....?
『未桜もさあ、Berry×Berry読みなって.....!
ほら、mikotoとかめちゃくちゃ可愛い~~』
『わ、たしかにかわいい.....!ふわふわで天使みたいだね』
なんていう会話が、頭のなかで再生された。
「たしか、mikotoっていう人が人気だって」
「.....それ、わたしです」
尊ちゃんは自分を指さしながら、照れ笑い。
対する私は、驚きで数秒固まってしまった。
「え、ええっ!?す、すごいね尊ちゃん.....!!」
「そんなことないです。まだまだ素人なので....」
謙遜するように手をふる尊ちゃん。
たしか、悠莉に見せてもらった号には、尊ちゃんの特集組まれていたような....?
「それでもすごいよ.....!尊ちゃんって、年いくつ?」
「中3で年は15です。早生まれなので....」
「わ、同い年....って、あれ秋霜(しゅうそう)学園の制服....?」
ハンガーにかかっている、クリーム色をベースにしたセーラー服。
秋霜学園とは、国内でも有名な超お金持ち学校。
政治家の子供やグループの御曹司、令嬢などが通う名門校だ。