無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
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ゲームをしたりテレビを観たりなど、あっという間に過ぎた時間。
時刻はもう六時半。
「ねぇ、僕お腹空いたんだけどっ」
「それ。昼あんま食べてないしー」
「....は、お前俺のプリン食っただろーが」
「あは、そーでしたっ」
ふたりの言い合いを聞きながら、たしかに....と、お腹に手を当てた。
お昼はプリンだけだったから、私もお腹空いたなぁ....。
「じゃあ、出前でも取るか」
由良くんの言葉に、げんなりと顔をしかめた湊くんと駿くん。
「えー、また中華?ピザ?もう飽きたんですけどー」
「僕、もっとさっぱりしたものがいいんだけどー」
あはは、不満が多いな.....。
そんなふたりに、由良くんは呆れ顔。
「たく、しょうがないだろ。誰も料理出来ないんだから」