無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
お皿に出来上がったものを並べて、テーブルに運ぶ。
「んん、なんかいい匂いする~!」
「う、うん。一応出来上がり....です」
いち早く香りを察知して駆け寄ってきた湊くんの声で、テレビを観ていたらしいみんなが集まってくる。
「え、やば....!めっちゃ美味そうなんだけどっ.....!!」
「すごい....。完成度高いね」
「甘くなさそうだけど、うまそう」
「....未桜、すげーな」
ものすごく誉めてくれるみんなに、小さく首を横にふる。
みんな大げさ....、だけど、そんなに喜んでくれると思っていなかったから、嬉しいな。
「うう、待ちきれない....、ってことで。いただきまーす」
「おい、抜け駆けすんな湊!じゃあおれもー」
「.....まあ、ばかたちは置いといて。俺たちも頂こうかな」
「う、うん....。どうぞ、めしあがれ....?」