無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
他人に手料理を振る舞うなんて、初めてのこと.....だから。
やっぱりキンチョウして、不安になってしまう。
まずくは、ないと思うけど....どうかな。
瞑っていた目をおそるおそる開けて、みんなの反応を伺うと。
「めっっちゃくちゃおいしいよみーちゃん!プロなの.....!?」
湊くんは、キラキラとした笑顔を浮かべていて。
「未桜ちゃん、店開けるんじゃね?」
駿くんは、真顔で首を傾げていて。
「すごく美味しい....、うん、美味しい」
由良くんはは少しびっくりしたような表情で、美味しいを繰り返してくれて。
「..........、うめえ」
冬哉くんは、ポツリ、そうこぼしながら、ものすごい勢いで箸を進めていて。
「すげえ美味しい。さすが俺のカノジョ、だな」
律くんはふっと笑って、頭を撫でてくれた。