無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
ふわふわなタオルで身体の水を拭き取って、いったん髪をお団子に縛った。
そして、鏡の横に置かれた真っ白なポーチに視線を移す。
蘇るのは、先ほどの律くんとの会話。
『これ、晴が未桜に渡せって』
『えっ。晴さんが、私に....?』
『....ん。未桜がここ泊まるって言ったら、なんか渡された』
ポーチらしき物を受け取って、中を開けてみると。
化粧水に乳液から始まって、ボディーオイルに、保湿用クリーム、フェイスパック────などなど
『''女性の入浴後に必要なものを揃えておきました''、だと』
晴さん、執事スキル高すぎる....!
知り合い程度の私なんかに、こんなにたくさん....。
次お会いしたら、ぜったいにお礼言わないと。
────と、そういう経路があって、目の前にはたくさんの保湿アイテム