無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



「.....ホンモノ?」


「ほ、本物だよっ.....!律くん大丈夫....?」


放心したような律くんは、3秒ほど固まると。


頬に温かい手のひらがあてられて、輪郭に添うようにゆっくりと撫でられる。



「っりつ、くん.....?」


「ん、なに。未桜」


「て、手が....、その、」



じわじわと熱を持つ頬。


恥ずかしくてたまらないのに、やっぱり拒否するという選択肢はなくて。


律くんに触れられると.....安心する、から。



「ふは、真っ赤」


「ぅ.....っ、いつまで触ってるの.....!」


右手は頬に、左手は私の薬指を柔く掴んでいて。


指の感触がダイレクトに伝わってきて、熱は上がるばかり。



「まだ。.....ぜんぜん足りない」


艶のある声で囁かれて、心臓がぎゅっと締め付けられた。


だめ、このままだといつもみたいに流される....!


律くんに聞きたいことがあって───ここに来たんだから


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