無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる














繁華街の隅、廃墟のような創庫。



『....達治さん。

───ウチの幹部が、蒼唯未桜に接触したそうで』


『.....へえ。ひとりでいたの?』


『いえ、桜蕾の幹部と一緒に居たそうです。やはり、アオイミオは桜蕾と繋がっていると見て間違いないかと』


男の言葉に、''達治さん''と呼ばれた男はニヤリと口元を歪めて、傷んだ銀髪をかきあげる。



『所詮ガキ共の集まりだろ、放っておけ。....ああ、でも、お前らは恨みあるんだっけ。やっつけられるといいね』


『.....お気遣い感謝しまーす』


立ち上がった男は、闇に浮かぶ月の光に目を細めながら、呟く。



『.....あと少しだ』



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