無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
◇溺れて、乱されて
◇
2日が経って、月曜日。
1日は家で絶対安静な、と電話で心配(?)してくれた(声はすごく低かった)律くんに言われていたから、しっかりと休んで。
今日は三連休で学校はお休みのため、私は律くんたちと倉庫で会う約束をした....のだけど。
〖明日11時でいいかな?〗
〖りょーかい〗
そこで終わってるメッセージ。
律くん、ごめんなさい.....!
〖ごめんなさい....!倉庫には午後から行きます〗
ごめんなさい、と土下座をしているパンダのスタンプも一緒に送信して。
「悠利、」
私のベッドでクッションに顔をうずめている''彼女''に目を向けた。
─────30分前
「お母さん、お昼は私の分用意しなくていいよ」
「あら、どこか出掛けるの~?」
「....う、うん。ちょっと、用事があって」
「───桜雅クンね?」
んふふ、流し目を送ってくるお母さんにぎょっと目を見開いた。
「っ、なんで律くんってわかるの....、っあ、」
「未桜の表情がふわふわしてキラキラしてわかりやすいからじゃない?」
「そんな顔してな....!....え、そんな顔してる?」