晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
雪菜と智也と課長と
　課長と結婚を前提にお掃除係からお付き合いを始めることにした翌日、金曜日。

何だかんだと言い訳をして雪菜からの誘いを3週間も逃げ続けた結果、痺れを切らした雪菜が昼休みも終わりがけを狙って営業部に乗り込んできた。

「晶！ どういうこと！？」

「え…　どういうって… 」

一目見て雪菜が怒ってることが分かった私は、必死で言い訳を考える。

「今までそんなに毎日残業なんてなかった
　でしょ？
　お昼だって、なんで急に一緒に食べなく
　なったの？
　私、なんかした！？」

雪菜が怒るのはもっともだと思う。

雪菜が入籍してから、私は昼休みに同期が集まる会議室に行ってない。

今までは毎日行ってたのに。

「ごめん。
　別に雪菜がどうとかじゃないの。
　ほんとに、このところ忙しくて… 」

私が言い訳をしてると、通りかかった課長が口添えをしてくれた。

「君、立川さんの同期？」

「はい！」

雪菜の頬がほんのりピンクに染まる。

そう言えば、雪菜、速水課長のことかっこいいとかイケメンとか言ってたなぁ。

「ごめんね。
　いつも立川さんに仕事押し付けちゃって。
　何か、急用だった？」

「いえ、急用というわけでは… 」

雪菜が口籠る。

ふふっ
私の前と全然違うじゃない。
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