晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
「そういえば、晶は?
ずっと前から付き合ってる彼がいるって
言ってたよね?
そろそろ結婚したいなぁって。」
「え?」
「え?」
私と智也の反応が被った。
その瞬間に合った目を、素早く智也が逸らす。
「それなんだけどね、実は二ヶ月くらい前に
別れたんだ。
私も言えなくてごめんね。」
私が言うと、雪菜は驚いたように目を見開いた。
「なんで?
結婚したいくらい好きだったんでしょ?」
「私はね。
でも、言われたの。
もう、私にはドキドキしないって。
これはもう恋じゃないって。」
「ええ!?
だって、それは長年付き合ってたら
仕方ないんじゃないの?
だって、長年連れ添った夫婦が毎日ドキドキ
してたら、変でしょ?」
雪菜が憤慨する。
智也、隣でどう思いながら雪菜の話を聞いてるんだろ。
「私もそう言ったんだけどね、彼は恋して
ないのに恋人でいるのは変だって言って
聞いてくれなくてね。
でも、あとで知ったんだけど、彼、浮気
してたの。
結局、二股掛けてて、向こうに乗り換える
ための口実だったんだよ。」
「嘘!? 何、それ!?
最低!! あんまりだよ! ひどくない?」
憤慨した雪菜が身を乗り出す。
「うん、私も最低だと思うよ。
だから、別れて良かったんだよ。
もし、そんな男と結婚してたら…と思うと、
ゾッとするよ。」
智也は所在なさげにワインを呷っている。
ずっと前から付き合ってる彼がいるって
言ってたよね?
そろそろ結婚したいなぁって。」
「え?」
「え?」
私と智也の反応が被った。
その瞬間に合った目を、素早く智也が逸らす。
「それなんだけどね、実は二ヶ月くらい前に
別れたんだ。
私も言えなくてごめんね。」
私が言うと、雪菜は驚いたように目を見開いた。
「なんで?
結婚したいくらい好きだったんでしょ?」
「私はね。
でも、言われたの。
もう、私にはドキドキしないって。
これはもう恋じゃないって。」
「ええ!?
だって、それは長年付き合ってたら
仕方ないんじゃないの?
だって、長年連れ添った夫婦が毎日ドキドキ
してたら、変でしょ?」
雪菜が憤慨する。
智也、隣でどう思いながら雪菜の話を聞いてるんだろ。
「私もそう言ったんだけどね、彼は恋して
ないのに恋人でいるのは変だって言って
聞いてくれなくてね。
でも、あとで知ったんだけど、彼、浮気
してたの。
結局、二股掛けてて、向こうに乗り換える
ための口実だったんだよ。」
「嘘!? 何、それ!?
最低!! あんまりだよ! ひどくない?」
憤慨した雪菜が身を乗り出す。
「うん、私も最低だと思うよ。
だから、別れて良かったんだよ。
もし、そんな男と結婚してたら…と思うと、
ゾッとするよ。」
智也は所在なさげにワインを呷っている。