晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
駅に着き、同じ電車に乗る。
6時過ぎの電車は帰宅ラッシュで混み合っていた。
飲み会の後に何人かで一緒に乗ったことはあるけど、こんなラッシュ時間に課長と2人で電車に乗るなんて初めてだ。
ドア付近に立つ私を守るように、課長はドアに手をつき立つ。
これ、電車の中じゃなければ、壁ドンと同じ体勢じゃない?
傘を貸したばかりに、却って課長に迷惑をかけているようで、申し訳なくなる。
それでも数駅先のターミナル駅を過ぎると、幾分混雑は緩和され、ゆとりを持って立てるようになった。
課長は私の最寄駅のふた駅手前で、
「今日は傘、ありがとう。助かったよ。
お疲れ様。」
と降りていった。
傘なんてほとんど役に立っていなかったのに。
6時過ぎの電車は帰宅ラッシュで混み合っていた。
飲み会の後に何人かで一緒に乗ったことはあるけど、こんなラッシュ時間に課長と2人で電車に乗るなんて初めてだ。
ドア付近に立つ私を守るように、課長はドアに手をつき立つ。
これ、電車の中じゃなければ、壁ドンと同じ体勢じゃない?
傘を貸したばかりに、却って課長に迷惑をかけているようで、申し訳なくなる。
それでも数駅先のターミナル駅を過ぎると、幾分混雑は緩和され、ゆとりを持って立てるようになった。
課長は私の最寄駅のふた駅手前で、
「今日は傘、ありがとう。助かったよ。
お疲れ様。」
と降りていった。
傘なんてほとんど役に立っていなかったのに。