君に贈る花
湊「兄貴!」


瞬「おぉ、湊。
どした?珍しいな」

俺はさっきまでの事を話した。


瞬「確かに楓ちゃんは、
俺の所にきた。
2つ相談があると言ってな。






ひとつは、夫婦についてだ。
楓ちゃんは、お前に嫌われてしまった。
そう思っているよ。


2つ目は……」






兄貴の顔が歪んだのがわかった。

瞬「楓ちゃんの薬が変わっていたのに
気づいたか?」

確かにと思い、頷いた。


瞬「2つ目の相談は、体調に
ついてだったよ。


"最近、左胸あたりが頻繁に
痛くなる"



ってね。」


湊「左胸?心臓か……。

ま、まさか!?」



瞬「そのまさかだ。
楓ちゃんは恐らく心臓の動きが
弱っている。

だから、今走ったり長距離移動は
発作に繋がるから、
安静にって言ってある。
お前も気づいているだろうが
薬は心臓のも入っている」



おい、楓の実家って車で3時間
だったはず……。
しかも、薬が家にあるってことは!


湊「楓は頭冷やすって言って
実家に帰っているぞ。
しかも、薬は家に散らかっていた」

瞬「まずいぞ!」










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