君に贈る花
楓side
ピッ ピッ ピッ

運転中に苦しくなってから記憶がない。
あれ?ここは、病院……。




状況が理解できない。





分かることは身体中が痛いのと、
病室ではなく、ICU……集中治療室で
ある事……。





ん?手が温かい。

……湊だ。




ごめんね。の意味で湊の手を握り返すと、




湊「……ん。…!か、楓?
あっ!」
湊『楓、大丈夫?手、動かないと思うから
手握ってくれればいいよ。
……良かった。2週間以上目を覚まさなかった
んだ。』





え?そんな寝てたの?
手話出来ないなら、指文字で一語ずつ伝え
ようかな。

楓『ご め ん ね。』


湊『いいんだ。俺が悪いんだから。
それより、明日から少しずつ体を動かしてね。
手話とか、足動かすだけでもいいから。
体、カチカチでしょ?(笑)』


私は笑ってみせた。
良かった。







生きてて良かった!






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