夜明け3秒前
「……前からぼーっとすることが多いってわかってたけど、最近は比にならないくらい増えてたと思う。自分でもおかしいって、わかる、くらいには……」
言葉がところどころ詰まって、変な話し方になる。
それでも流川くんは何も言わない。
ただ相槌を打ってくれているだけだ。
それが、その空気が、やっぱり話しやすいと感じる。
「でも、どうしたらいいのか、わからなくて……ちゃんと寝ようと思っても、夢を見るし……だからご飯を食べようとしても、苦しいのは治らないし……」
今はそんなことはないけれど、本当に目の前が真っ暗だった。
悪循環だって理解していたけれど、上手く働かない頭で必死になっていた。
「……ずっと考えて、ぼーっとして……そしたら」
声が出ずに空気だけが口から漏れる。
言いたくないんだ。
体が、心が拒否している。
吐き出してしまいたいのにできなくて口を閉じた。
ごめん、そう謝ろうとすると、流川くんの手が優しく私の背中をなでた。
落ち着かせるように、励ますように。
それが無性にぐっときて、心が温かくなる。
そんなことされたことなかったから。
嬉しいのに切なくて、泣きたくなった。
言葉がところどころ詰まって、変な話し方になる。
それでも流川くんは何も言わない。
ただ相槌を打ってくれているだけだ。
それが、その空気が、やっぱり話しやすいと感じる。
「でも、どうしたらいいのか、わからなくて……ちゃんと寝ようと思っても、夢を見るし……だからご飯を食べようとしても、苦しいのは治らないし……」
今はそんなことはないけれど、本当に目の前が真っ暗だった。
悪循環だって理解していたけれど、上手く働かない頭で必死になっていた。
「……ずっと考えて、ぼーっとして……そしたら」
声が出ずに空気だけが口から漏れる。
言いたくないんだ。
体が、心が拒否している。
吐き出してしまいたいのにできなくて口を閉じた。
ごめん、そう謝ろうとすると、流川くんの手が優しく私の背中をなでた。
落ち着かせるように、励ますように。
それが無性にぐっときて、心が温かくなる。
そんなことされたことなかったから。
嬉しいのに切なくて、泣きたくなった。