夜明け3秒前
何か話したほうが不自然じゃないかな、なんて考えていると、「凛月」と優しい声で呼ばれる。
「ソファーに座って待ってよーか」
「え、う、うん」
座り心地のいいふわふわのソファ。
腰掛けるとぽふんと沈む。
いつもは座っているだけで癒されるけれど、今は隣にいる彼を意識してしまってそうにはいかない。
「……食欲ある?もし無理そうなら俺からじいちゃんに言うよ」
心配そうに聞かれて、ドキドキしている自分が恥ずかしくなった。
流川くんの態度は普通だし、それも昨日のことを気にして案じてくれているだけなのに。
「……ううん。昨日よく眠れたから、大丈夫だと思う。それに、すっごくお腹空いてる」
えへへ、と自分のお腹を触る。
少なくとも食べたくないとは思わないし、きっと大丈夫だ。
「そっか、安心した。でも、もし辛かったら無理しないで言ってな」
「うん。ありがとう」
彼の優しさが心に沁みて温かい。
嬉しくなって、気分が上がってしまう。
「流川くん、昨日は本当にありがとう。なんかね、すっごい楽になった」
自分の気持ち、悩みを話して聞いてもらう。
それだけでこんなに違うなんて思わなかった。
気分が明るい。
家族のことを考えても、前みたいな思考にはならない。
「ううん、俺話聞いただけだし。でも力になれたなら嬉しいな」
「ふふ、すっごく助かったよ」
彼と話しながら、『あれ……今のこの感じ、前みたいで自然じゃない!?』と一安心。
「凛月、ここ寝ぐせついてる」
でも、流川くんがおかしそうに笑って、私の髪の毛に触るから。
「えっ!?」
驚いて声を出してしまうし、体は大げさなくらい跳ねるし。
体温が急上昇して、やっぱりダメだ……!と焦る。
「ふふ、顔真っ赤」
でも、彼はそう言って愛おしそうに見つめてくるから、何も言えず動けなくなってしまう。
な、なにこれ……どうしたらいいの……!?
「2人とも待たせたな。ご飯にしよう」
ピンチを救ってくれたのは清さんで、流川くんの手はそっと離れた。
「ソファーに座って待ってよーか」
「え、う、うん」
座り心地のいいふわふわのソファ。
腰掛けるとぽふんと沈む。
いつもは座っているだけで癒されるけれど、今は隣にいる彼を意識してしまってそうにはいかない。
「……食欲ある?もし無理そうなら俺からじいちゃんに言うよ」
心配そうに聞かれて、ドキドキしている自分が恥ずかしくなった。
流川くんの態度は普通だし、それも昨日のことを気にして案じてくれているだけなのに。
「……ううん。昨日よく眠れたから、大丈夫だと思う。それに、すっごくお腹空いてる」
えへへ、と自分のお腹を触る。
少なくとも食べたくないとは思わないし、きっと大丈夫だ。
「そっか、安心した。でも、もし辛かったら無理しないで言ってな」
「うん。ありがとう」
彼の優しさが心に沁みて温かい。
嬉しくなって、気分が上がってしまう。
「流川くん、昨日は本当にありがとう。なんかね、すっごい楽になった」
自分の気持ち、悩みを話して聞いてもらう。
それだけでこんなに違うなんて思わなかった。
気分が明るい。
家族のことを考えても、前みたいな思考にはならない。
「ううん、俺話聞いただけだし。でも力になれたなら嬉しいな」
「ふふ、すっごく助かったよ」
彼と話しながら、『あれ……今のこの感じ、前みたいで自然じゃない!?』と一安心。
「凛月、ここ寝ぐせついてる」
でも、流川くんがおかしそうに笑って、私の髪の毛に触るから。
「えっ!?」
驚いて声を出してしまうし、体は大げさなくらい跳ねるし。
体温が急上昇して、やっぱりダメだ……!と焦る。
「ふふ、顔真っ赤」
でも、彼はそう言って愛おしそうに見つめてくるから、何も言えず動けなくなってしまう。
な、なにこれ……どうしたらいいの……!?
「2人とも待たせたな。ご飯にしよう」
ピンチを救ってくれたのは清さんで、流川くんの手はそっと離れた。