夜明け3秒前
「……うーん」
大浴場でさっぱりしたあと、明日の用意をして布団に入った。
でも全然眠れない。
布団の中に入って何時間もごろごろするの、久しぶりだな。
コテージでは眠れていたし、悩んでいた時も夢を見るだけであって、割とすぐに寝れていたのに。
この一か月間あったこと、そして明日には家に帰ることを考えると目が冴えてしまう。
今何時だろう……
携帯で時刻を確認すると、もう2時を過ぎていた。
ちょっと外に出て気分転換しようかな……
このままベッドにいても眠れそうにないし……
重い体を起こして、貴重品だけ持って部屋を出る。
忘れないようにちゃんと鍵を閉めて、静かな廊下を歩く。
気の赴くままにしばらく歩いていると、テラスのような場所があった。
昼間とは違い、真っ暗な海が見える。
潮風が気持ちいい。
すぐそばに座り心地のよさそうなベンチを見つけて腰を下ろした。
……旅行、楽しかったなあ。
来れて本当によかった。
ぼーっとしながらそんなことを考えていると、人が歩いてくる足音がした。
「……え、凛月?」
声をかけられて振り向くと、流川くんが立っていた。
大浴場でさっぱりしたあと、明日の用意をして布団に入った。
でも全然眠れない。
布団の中に入って何時間もごろごろするの、久しぶりだな。
コテージでは眠れていたし、悩んでいた時も夢を見るだけであって、割とすぐに寝れていたのに。
この一か月間あったこと、そして明日には家に帰ることを考えると目が冴えてしまう。
今何時だろう……
携帯で時刻を確認すると、もう2時を過ぎていた。
ちょっと外に出て気分転換しようかな……
このままベッドにいても眠れそうにないし……
重い体を起こして、貴重品だけ持って部屋を出る。
忘れないようにちゃんと鍵を閉めて、静かな廊下を歩く。
気の赴くままにしばらく歩いていると、テラスのような場所があった。
昼間とは違い、真っ暗な海が見える。
潮風が気持ちいい。
すぐそばに座り心地のよさそうなベンチを見つけて腰を下ろした。
……旅行、楽しかったなあ。
来れて本当によかった。
ぼーっとしながらそんなことを考えていると、人が歩いてくる足音がした。
「……え、凛月?」
声をかけられて振り向くと、流川くんが立っていた。