本田くんを振り向かせたい
ある日の事だった。
「お疲れー」
柊が私の所に来た。
今日はあと、委員会が終われば帰れる。
「柊、部活は?」
「今日はない。じゃあ…委員会終わるまで待ってる」
「いいけどさ、それじゃまるで彼女待ってる彼氏みたいじゃん!」
そういうと、柊は顔を赤らめた。
「そうなりたいとは思うけど…だろ?」
気づくと隣に立っていたのは…
「は?!なんで本田くんが?!」
「いーだろ。別に。さ、始まるし、い…」
「美羽!」
焦る柊の声に振り返る。
「話があるから」
ドクン…
胸の奥が少し苦しかった。
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