もうきっと恋に落ちてる

保健室。

一番奥、窓の側のベッドに寝かされていた私。

目が覚めれば先生ではなく、佐織ちゃんでもなく、航留がいた。



あ…… なんでいるの?




「 悪かった、驚かせて 」

「 驚かせてじゃないよ、彼女宣言した事を悪かった、って言うべきじゃない?」



だいたい私、あんたの声まともに聞いた気がするし。



「 それは謝らない、俺はずっとあんたの彼氏だから 」

「 は… 何言っ… 」

「 俺は!あんたが彼女で良かったと思ってるよ、中学ん時より可愛くなってるし、髪も… 長くなってる、俺はいいよ、凛々子がいい 」




何…… それ告白?

好きって言うんじゃなくて?

なんか変!

私の事そんな風に思ってたなんて知らないし。

携帯番号すら知らないのに……




「 俺たち、今から正式に付き合おう 」




何言ってんの、何言ってんの!


ダメ、落ち着いて…

思い出して、中学ん時の瀬名 航留を。

あの時、バンガローの隅で先生が来ないようにみんなの邪魔にならないように見張り役してて、そしたらなんでかカップルにされちゃって、見たら… 顔見たら……



私を、じっと見つめてた?







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