冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜
金魚の糞と呼ばれてますけど何か?(雫side)
翌日の早朝七時。
「天気は快晴ね」
わたしは木造二階建である我が家の二階自室にて、出窓から太陽を眺めながら小猫のように背伸びをした。
冷たい風が、ようやく肩先まで伸びた髪をなびかせる。
「うー、寒い寒い」
三月だと言うのに朝夕はまだ肌寒いや。
ピシャリと窓を閉めてからレースのカーテンをサッと閉じた。
「蓮はまだ寝てるかな?」
ベットの上に飛び乗り、部屋にあるもう一つの窓から、カーテン越しに向こうを覗き込む。
向こうに見えるのは蓮の部屋だ。厚手のカーテンは閉められたままである。
向こうの窓が偶然にも開き、幼馴染が顔を見合わせて照れ合う。
ヒロイン気質が皆無なわたしには、そんな漫画の様なシチュエーションはおとずれないのである。
「天気は快晴ね」
わたしは木造二階建である我が家の二階自室にて、出窓から太陽を眺めながら小猫のように背伸びをした。
冷たい風が、ようやく肩先まで伸びた髪をなびかせる。
「うー、寒い寒い」
三月だと言うのに朝夕はまだ肌寒いや。
ピシャリと窓を閉めてからレースのカーテンをサッと閉じた。
「蓮はまだ寝てるかな?」
ベットの上に飛び乗り、部屋にあるもう一つの窓から、カーテン越しに向こうを覗き込む。
向こうに見えるのは蓮の部屋だ。厚手のカーテンは閉められたままである。
向こうの窓が偶然にも開き、幼馴染が顔を見合わせて照れ合う。
ヒロイン気質が皆無なわたしには、そんな漫画の様なシチュエーションはおとずれないのである。