冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜
電話を切り、勉強机に置かれた写真盾を眺める。中学一年生の夏に撮った七人の集合写真だ。
皆んな楽しそうな笑顔だが、ヒロトは顔面に青タンを付け目の辺りを腫らしている。
「うーん。あのヒロトがまさかね……。もしかして小春に恋してる? まあ、ヒロトなら小春とでも釣り合いが取れるか」
わたしは一人部屋で頭を縦に振り、至極納得してみせた。
客観的に見てもヒロトは背も高く、イケメンだ。フューチャーズ・ザ ・ロックのメンバーの中でも蓮を除けば一番の人気メンバーだろう。
わたしはこの仲間内のゴシップネタを、我が平たい胸だけに仕舞い込んだのだ。
皆んな楽しそうな笑顔だが、ヒロトは顔面に青タンを付け目の辺りを腫らしている。
「うーん。あのヒロトがまさかね……。もしかして小春に恋してる? まあ、ヒロトなら小春とでも釣り合いが取れるか」
わたしは一人部屋で頭を縦に振り、至極納得してみせた。
客観的に見てもヒロトは背も高く、イケメンだ。フューチャーズ・ザ ・ロックのメンバーの中でも蓮を除けば一番の人気メンバーだろう。
わたしはこの仲間内のゴシップネタを、我が平たい胸だけに仕舞い込んだのだ。