冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜
「面白く無いよ。小春みたいに完全無欠の美少女なら兎も角、自分の容姿ルックスに半信半疑な乙女にとっては、第三者の批評は堪えるものなのよ」



理論整然と乙女な心情を白露してみた。
まあ、第三者の意見など気にしない小春には、わたしの悩みなど取るに足らない事なのだろうが。



「気にしすぎよ。だって雫はブスじゃないし。それに人の魅力って容姿だけじゃないわよ」



「本当? わたし可愛いい方面の人? 告白とか一度もされた事無いけど」



「うん。可愛いいよ」



ゴッズ! やはりわたしは可愛い方面、そう、中の上のポテンシャルはあった様だ。



小春は人に合わせたり、おべんちゃらを言う性格では無い。



ふー。坂口のせいで、危うく自己評価を一段階格下げするところだったよ。



「じゃあ、どう言うところが可愛いいと思う?」



「そうねー。……えーと、馬鹿なところかな」



小春は満面の笑顔でそう答えた。



わたしの魅力は馬鹿な所らしい。



これも受け入れないといけない第三者の評価なのかとぶつぶつと言ってる頃、蓮たちのいるファミレへと辿り着いた。
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