冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜
坂口玲奈の独白(玲奈side)
【坂口玲奈side】


「分かったよ玲奈。パパが何とかするから任せなさい」



「有り難うパパ。大好きだよ」



「そうか! ハッハハ」



これで何とか大丈夫そうね。


私、坂口玲奈は八割増しの愛想笑いから真顔へと切り替えて、待ち合わせ場所のカフェへと向かった。



勿論、運転手付きの自家用車でだ。



「帰りはまた電話するわ」



運転手にそう告げて、通い慣れたカフェへと入った。
 


「待たせて悪かったわね」



「私たちも今来たところだよ」



注文を済ませると、前に座る二人は私が話し始めるのを待っている。



二人とは、私が先ほど電話で呼び出した友達の雪と若菜だ。
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