冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜
わたしは小説投稿サイトに趣味で書いている小説を一般公開で投稿している。



ニッチなジャンルにて何時もは閲覧数解析ページを見ても閑古鳥が鳴いているのだが、今日に限っては時間帯別を見てもゼロの文字は無い。



正に入れ食い、インフレ状態なのだ。



……来たコレ、来たよわたしの時代が! などと鼻を膨らまし、承認欲求満たせれた高揚感も束の間、時間は十三時となり担任が教室へとやって来た。



「これから皆んなと一年間共にする、担任の内田だ。困った事や悩み事が有ればいつでも相談してくれ。それでは式典まで時間も無いので始める」



教壇に立ったのは、二十代半ばぐらいだろう女性の担任だ。



彼女は簡潔に自身の自己紹介を終え、入学式の説明へと入った。



入学式は十四時から式典が開始される。その十分前には体育館前にクラス毎に整列し、新入生入場まで待機するとの事だ。



担任による三十分の説明後、十分休憩を挟んでから体育館前へと移動する運びだ。
 





担任による入学式の説明も半ばに差し掛かった頃、突然に悲劇は起きた。
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