冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜
若干、吹き荒れた殺伐とした時間は熱帯低気圧となり、その後はまったりとカフェタイムを楽しんだ。
店内から外に出ると太陽はまだ健在だ。
玲奈とヒロトとは帰る方向が違うため、「catch you later」と一言残して二人にさよならした。
一人帰宅路を歩く中、自然と鼻歌が漏れ出す。
視界は前方を無意識的に漠然と捉えだし、わたしは蓮とのカフェデート妄想の続きを脳内に再生させたのだ。
お風呂上り、わたしは他人様には見せられない格好のままに部屋へと戻る。
風呂上りのアイスは格別に美味い。
ふとベッドに投げ捨ていたスマホをチェックする。チャットアプリの通知バッジの連打。画面一杯を、若葉色が埋め尽くしている。
––––全て玲奈からのものだ。
わたしは既読をつけて『よかったね』と送り返した。
少し画面とにらめっこしたが、既読はつかない。だが、彼女が今現在、至福の時間を享受していることは容易に想像出来る。
何故なら、彼女は一番欲しかっただろう、彼の携帯番号をゲットしたのだから。
店内から外に出ると太陽はまだ健在だ。
玲奈とヒロトとは帰る方向が違うため、「catch you later」と一言残して二人にさよならした。
一人帰宅路を歩く中、自然と鼻歌が漏れ出す。
視界は前方を無意識的に漠然と捉えだし、わたしは蓮とのカフェデート妄想の続きを脳内に再生させたのだ。
お風呂上り、わたしは他人様には見せられない格好のままに部屋へと戻る。
風呂上りのアイスは格別に美味い。
ふとベッドに投げ捨ていたスマホをチェックする。チャットアプリの通知バッジの連打。画面一杯を、若葉色が埋め尽くしている。
––––全て玲奈からのものだ。
わたしは既読をつけて『よかったね』と送り返した。
少し画面とにらめっこしたが、既読はつかない。だが、彼女が今現在、至福の時間を享受していることは容易に想像出来る。
何故なら、彼女は一番欲しかっただろう、彼の携帯番号をゲットしたのだから。