どちらの男子をお望みですか?♡~韓国男子と一緒に生活!?~


そんな事がしばらく続いたある日だった…
母はもう限界だった。

母「あんたさえいなければ……
アタシも幸せになれる……
ゴメンね、ヨヌ……」

母に名前を呼ばれたのはいつぶりだった
だろうか。嬉しかった。僕の名前、
覚えていてくれた……。

包丁片手に僕に迫ってくる母。
あの時、僕はもうこのまま死んでもいいって
思ったんだ。
目を瞑りながら、近ずいてくるであろう
母を待った。

「何をやっている‼︎‼︎やめろ‼︎なんて事を‼︎」

僕は目を開けた。
そこにいたのは、いつ以来だろうか
久しぶりに見るお爺ちゃんの姿があった。
母と取っ組み合いになりながら
必死に僕を守ってくれた。

結局、僕は殺される事なく
今もこうやって生きている。

その後のことは、言わなくてもわかるよね?

僕はお爺ちゃんとお婆ちゃんに
引き取られることになった。

大事にはしたくないと、警察への
連絡はなかった。
自分の娘だからだろう。

それから僕はお爺ちゃんの元で
何不自由なく過ごした。
良くしてくれた。
でも、僕の心に開いた穴は
埋まらなかった。

ううん、今もずっと、埋まらない。

–ヨヌside end–
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