異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「鱗とエラと内臓を取らないとね」
まずは尻尾から頭に向かって包丁で鱗を削ぎ落として、エラと身体を包丁で切り離したら、くり抜くみたいに引き出す。
続いてお腹を開き、内臓を取ると水で鯛の内側を洗った。
最後にヒレと尾びれをカットすると、身体に二本ほど切り目を入れて塩をまぶし、焦げ目がつくくらい焼く。
その間に窯へ酒と醤油代わりのプランブランを大匙一杯、塩と砂糖を小さじ一杯入れてあらかじめ漬けてあった昆布の上に鯛を乗せると炊飯器のスイッチを押した。
すると、店の看板を片付けてくれていたバルドがランチワゴンに戻ってくる。
「雪、今度はなにを作っているんだ? もう少ししたら、ロズベルトの見送りに行く時間だろう」
「鯛飯だよ。赤い色は邪気を払うって言われてて、私の国では鯛はめでたい日に食べられてたんだ。だから縁起物づくしのお弁当を贈りたいなって」
私はご飯が炊けると、せっかくなので鯛が入る大き目の木製のお弁当箱に入れた。
仕上げに軽く叩いて香りを出した木の芽を鯛飯の上に飾り、その脇には長寿の意味があるエビと枝豆のサラダを添えた。
ドレッシングはエドガーの作ったミキサーでペースト状にした玉ねぎと醤油代わりのプランブラン、酢と似た強い酸味のある『ズウ』、オリーブオイルに砂糖、レモン汁と塩コショウで作った和風風味のものだ。
まずは尻尾から頭に向かって包丁で鱗を削ぎ落として、エラと身体を包丁で切り離したら、くり抜くみたいに引き出す。
続いてお腹を開き、内臓を取ると水で鯛の内側を洗った。
最後にヒレと尾びれをカットすると、身体に二本ほど切り目を入れて塩をまぶし、焦げ目がつくくらい焼く。
その間に窯へ酒と醤油代わりのプランブランを大匙一杯、塩と砂糖を小さじ一杯入れてあらかじめ漬けてあった昆布の上に鯛を乗せると炊飯器のスイッチを押した。
すると、店の看板を片付けてくれていたバルドがランチワゴンに戻ってくる。
「雪、今度はなにを作っているんだ? もう少ししたら、ロズベルトの見送りに行く時間だろう」
「鯛飯だよ。赤い色は邪気を払うって言われてて、私の国では鯛はめでたい日に食べられてたんだ。だから縁起物づくしのお弁当を贈りたいなって」
私はご飯が炊けると、せっかくなので鯛が入る大き目の木製のお弁当箱に入れた。
仕上げに軽く叩いて香りを出した木の芽を鯛飯の上に飾り、その脇には長寿の意味があるエビと枝豆のサラダを添えた。
ドレッシングはエドガーの作ったミキサーでペースト状にした玉ねぎと醤油代わりのプランブラン、酢と似た強い酸味のある『ズウ』、オリーブオイルに砂糖、レモン汁と塩コショウで作った和風風味のものだ。