異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「雪はフェルネマータに来るのは初めてだし、環境の変化についていけなかったのかもしれないね。ただ、風邪を引いてもわからないなんて根を詰めすぎだよ。きみの一生懸命なところは美徳だけど」
「一生懸命にもなるよ……だって、私はエドガーのこと欲しかったんだもん。どこの馬の骨ともわからないお姫様にあげるなんて絶対に嫌だったから」
今、とんでもないことを口走っているような気がするけれど、頭がぼーっとして自分でもなにを言っているのかがわからない。
ただ感情のままに気持ちをぶつければ、エドガーはうなじに手を当てて困ったような顔で視線を逸らす。
「きみはそういうこと、誰にでも言うのかな」
「……んう? そんなわけないよ、エドガーだけ、特別」
喉がカラカラで声が掠れる。
そんな私にいち早く気づいたエドガーは、私の上半身を片腕ひとつで起こすと吸い飲みを唇に当ててくれた。
それを飲んだあとに口を離そうとしたのだが、タイミングを間違えてしまったたせいで唇の端から水がこぼれて首筋を伝っていく。
「ううっ、気持ち悪い……」
ほとんど無意識に服を脱ごうとしたら、エドガーは「ダメだよ!」と私の手首を掴んでベッドに縫いつけるように押さえた。
自然とお互いの顔が近づいて、吐息が前髪を掠める。
なぜか鼓動が走っているみたいに早くなり、エドガーの目もいつもより熱を孕んでいる気がした。
「一生懸命にもなるよ……だって、私はエドガーのこと欲しかったんだもん。どこの馬の骨ともわからないお姫様にあげるなんて絶対に嫌だったから」
今、とんでもないことを口走っているような気がするけれど、頭がぼーっとして自分でもなにを言っているのかがわからない。
ただ感情のままに気持ちをぶつければ、エドガーはうなじに手を当てて困ったような顔で視線を逸らす。
「きみはそういうこと、誰にでも言うのかな」
「……んう? そんなわけないよ、エドガーだけ、特別」
喉がカラカラで声が掠れる。
そんな私にいち早く気づいたエドガーは、私の上半身を片腕ひとつで起こすと吸い飲みを唇に当ててくれた。
それを飲んだあとに口を離そうとしたのだが、タイミングを間違えてしまったたせいで唇の端から水がこぼれて首筋を伝っていく。
「ううっ、気持ち悪い……」
ほとんど無意識に服を脱ごうとしたら、エドガーは「ダメだよ!」と私の手首を掴んでベッドに縫いつけるように押さえた。
自然とお互いの顔が近づいて、吐息が前髪を掠める。
なぜか鼓動が走っているみたいに早くなり、エドガーの目もいつもより熱を孕んでいる気がした。