ひみつ
あれから1ヵ月、高校生活も慣れてきた。


「莉奈おはよ!」


「おはよう!佳奈!」


みんなと挨拶して、朝を迎える。


今までこんなことしたことないから、とても新鮮!


「莉奈昨日のアレ、見た〜?」


「あっ!昨日から始まったドラマだよね?見たよ!」


世間話、テレビの話。


こんなたわいのない話を毎日して、とても幸せ。


「あ!日誌取るの忘れてた!」


そう、私は学級代表の1人に選ばれた。


緊張するけど、とても楽しい。


走れないから、ゆっくり歩いて職員室に行く。


「あ、高瀬、日誌忘れてるぞー」


「すいません!」


ん?と先生が私の顔を見る。


「顔色、少し、悪くないか?」


「えっそうですか?」


今日は実は、調子が悪い。


朝ちょっと小さな発作を起こした。


病院なら絶対安静だけど、私は普通の振る舞いしなきゃダメだから。


青くなった唇にリップを塗ってごまかした。


「普通なら、いいんだけど...なんか青白い気がしただけ。無理するなよ」


「ありがとうございます。」


日誌をもって、教室に戻る。


「莉奈、今日部活行く?」


「行くよ!」
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