ひみつ
朝から友達とワイワイできるのはほんとに心地がいい。


体調悪くならないように整えないとね。


「ねぇ、たかぼうの宿題やった?」


「やったけどわかんなかったー」


「だよね、なんか今日のムズいよね〜」


この宿題、半分は完璧なの。


だって昨日彼と図書館でやったもの。


優しい彼が、私に丁寧に教えてくれて、8時まで頑張ったもん。


昨日を思い出すと、顔がにたついてしまう。


「えっ莉奈どうしたのそんな笑顔で」


「え?へへへ」


「やばい莉奈テンション高くない?レアだよレア!」


笑い合っていると、朝練終わりの彼が教室に戻ってきた。


彼はクラスのムードメーカーで、彼が教室にいるとより賑やかさが増す。


「莉奈、三倉君のこと気になるの?」


「いや、賑やかだなって思っただけだよ!」


気にはなってる...


彼のことをもっと知りたい。


けど私には、爆弾があるんだ。


彼に真実なんて伝えられないよ...


でも正直、高校二年生に上がれるかも分からないかもしれないと医者は言ってた。


今までベッドの上の方が長がった生活から急に普通の学生のように生活し始めて、心臓が悲鳴をあげ始めてる。


正直、こんなにしょっちゅう不整脈の発作も起こらなかったのに、最近は週に一回は起こしてる。
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