ひみつ
体育が終わって、ますます息苦しさが増した。


いつもは寝てるだけだけど、もう甘えられない。


なんとか1日切り抜けて、部活は休んだ。


「お母さん...今日...走っちゃったよ...初めて...」


家に帰るなり、玄関にへたりこんでしまった。


「やっぱり、考慮してもらうべきだよ...とりあえ、病院行こうか」


紫色の爪を隠して、病院へ行った。


「人生初走り、どう?」


意外と、先生は怒ってなかった。


「ほんとに...走れてるのか...心配で...」


息が苦しくて、途切れ途切れにしか返事ができなくて、一通り話すと先生はいそいそと奥へ入った。


私...自分で寿命縮めてんだ...


「ちょっと、今晩泊まろうか...テスト前っていうのはわかるけど、朝はもう普通に学校行ってくれていいから。」


自業自得だ...仕方がない...


また、無機質な部屋に案内される。


酸素チューブつけて、点滴打って。


すぐに病人になれる。


「どう?1ヵ月JKしてみて」


「友達と毎日話すって、楽しいなって思いました」


「そうだねぇ〜、あんまり同年代の子いないもんねここ」
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