ひみつ
｢そうそう、保健室の先生と相談したんだけど、椅子にずっと座ってるのも負担になりそうだし、朝の時間始まるまでは保健室で横になって安静にした方がいいんじゃないかって。あさ教室行く時、俺が車椅子押すし｣


｢なら...そうしようかな...｣


学校とはいえ、担任の先生がたかぼうでよかった。


こんなに考えてくれてるなんて...


先生は保健室まで車椅子を押してくれた。


｢ちょっと持ち上げるよ？｣


といって、ベッドに運んでくれた。


｢すいません...何から何から...｣


ベッドに横になって、カーテンを閉められた。


まだ1時間半もある。


目をぎゅっとつぶって、眠りに落ちた。


｢莉菜ちゃん、先生来たよ｣


保健室の人に起こされると、車椅子に乗って、教室まで押してもらった。


｢高瀬の事なんだが、ココ最近めまいが酷くて、一時的なものらしいが、しばらくの間車椅子で生活を送るみたいだから、みんな協力してやってな｣


誤魔化しながら先生はみんなに言ってくれた。



そのまま自分の席まで行ったが、不思議と今日は麗奈も佳奈も席まで来てくれなかった。


何でだろう。
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