ひみつ
3章 甘い時間
「よろしくね、莉奈ちゃん」
今日から彼は私の彼氏になったんだ。
駅に着くと、お母さんが待っていた。
「あっ、こんにちは...」
何故か、2人は顔を合わせるとギグシャグしてた。
「わざわざ莉菜をここまで連れてきてくれてありがとうね...」
「いえいえ、じゃ、また明日な」
彼は私に行って反対側のホームの方へ行った。
「なんか莉奈今日いいことでもあったの?」
「ううん、調子がいいだけだよ?」
「ずっとニコニコしてるじゃん...」
「...実はね...私 .....さっきの彼と付き合ってるの」
「えっいつから?」
「今日、告白されてさ...」
「えっおめでとう!」
お母さんは喜んでくれた。
「でも、私...長くないのに、本当にこれでよかったのかな.....」
「そんな事言わないの、今を楽しまないとね?彼の為にも、もっと頑張らんとね」
「そうだね...」
そうだ...
私は彼.....蒼くんと一緒にいれるように頑張って生きなきゃ。
家に帰ると、車椅子から降りて、壁をつたって部屋まで歩いた。
ちょっとぐらい歩かないと、体力どんどん無くなっちゃう。