ひみつ
「おはよう莉奈ちゃん!」
「あっ...おはよう蒼くん!」
やっぱり慣れないや。
2ヶ月ぐらいずっと陰から見てたから、やっぱりこんなに近くなれて嬉しい。
「佳奈、おはよう!」
「あ、来てたんだ...」
「えっ.....?」
佳奈.....?
喋っちゃいけなかった...?
「なんだよなんか用あんの?」
「えっあっ.....ごめん...」
なんか、冷た過ぎない...?
これってもしかして、世に言う.....
やっぱなんでもない。
気のせいだよね...?
お昼ご飯も、1人だった。
昨日は近くで食べてくれたよね...
「あれっ莉奈ちゃん1人?」
そう声をかけてくれたのは、教室の間反対側の席に座ってる、菜月ちゃん。
「うん、1人だよ!」
「一緒に食べていい?」
「うん!」
菜月ちゃんは近くの椅子を寄せて来て同じ机に座った。
「莉奈ちゃん、少し前から気になってたんだけど、体調大丈夫?」
「うん、割と今回復してきた感じだよ」
「ならよかった。 あと、色々と、大丈夫?」
そう言って、菜月ちゃんは目で佳奈と麗奈が座る席を示した。