ひみつ
機械の音が聞こえる...
あれ.....?
「り、莉奈!莉奈、分かる?」
「おかあさん.....」
「先生、莉奈が起きました!」
ナースコール...?
あっ私...
駅で意識なくなったんだった.....
蒼くん.....
「あたし.....何日寝てた?」
「3日よ...」
3日経ったんだ.....
「あ、莉奈ちゃん起きたみたいだね、気分は大丈夫?」
「はい、平気です...」
「ちょっとしたら、検査するね」
病院...また戻ってきたよ...
「お母さん.....私もう...高校生出来ないかもしれない.....」
「そんな事言わないの、きっとすぐに良くなるから」
前を見ても、病院の白い壁しか見えなかった。
蒼くんごめんなさい...
ずっとずっと、迷惑しかかけてない...
検査をして、すぐに主治医が来た。
「莉奈ちゃん、思った以上に数値が悪くなってる。入院しようか」
いやだ...
そんな言葉、聞きたくない...
「先生.....私って、あとどれぐらい生きれますか?」
「莉奈ちゃんはまだまだ生きるよ?何言ってるの〜」
「もう長くないなら、普通の生活をさせてください...死ぬなら、もし死ぬなら家で死にたいです...」