恋のライバルは冷徹王子!?
そう心の中で呟いたちょうどその時、カサカサと後方の茂みから音がした。

「えっと…君、どうしたの?」

振り返るとその声の主が立っていた。

薄い茶色の瞳が印象的な人。

私を見下ろす彼はこの学園の制服を着ていた。

茂みの中で何かをしていたのか、頭に葉っぱがついている。
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