恋のライバルは冷徹王子!?
二人で連れ立って校内を歩く。

彼の話によると私たちがさっきまでいた場所は学校のかなり端のほうで、中央にある体育館に行くにはすこし遠いらしい。

時間は大丈夫なのかと心配になったが、彼がゆっくりと歩くので私もそれにならって付いていく。

「さっきあそこで何をしてたんですか?」

「ん?…あぁちょっとね、探し物。風で飛ばされてさ。結局見つからなかったけど」

そう言って彼が微笑む。
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