恋のライバルは冷徹王子!?
最寄駅からうちの寮まで徒歩7.8分のところを必ず毎日3分以内で到着している。

彼女がどんな意図で毎日大爆走しているのかは知らないが、朝から元気で羨ましいことだと低血圧気味で寝起きの悪い私は思った。

「今日も元気だね、ほんと」

そう言って茶化す私に仁奈は

「早く私に会えて嬉しいでしょ?」

とウインクした。

ボサボサの髪でキメ顔をする仁奈がおかしくてわたしは堪えきれずに吹いてしまう。
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