恋のライバルは冷徹王子!?
仁奈は門番の説教部屋はもうこりごりだよ…なんてぶつぶつ言いながら受け取った。

しばらく髪をとかしながら静かに歩いていたが、ある程度整うと満足したのか、わたしに櫛を手渡して仁奈は唐突に切り出した。

「そういえばあんたまだ部活決めてないの?」

「う、うん…」

「こんなに部活動いっぱいある高校なんてそうそうないよ〜!絶対何か入った方がいい!」

どうせなら私と同じバレー部にしない?という何度目かの提案を丁重にお断りして、私は部活動について思いを巡らせた。

運動はからきしだめなのだ。
入るなら文化部でないと。

でもなぁ。
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