恋なんて、しないはずだった
✎*見つけた居場所
「わぁ、碧ちゃん可愛い!」
あたしの髪の毛をセットしてから、水戸さんがあたしのメガネを外す。
「メガネを外す必要は.......ない気が」
この学校で、必要以上に自分をさらけ出したくなくて、水戸さんからメガネを奪ってかけ直す。
「そうだ、そうだ外す必要はなーい!」
なぜかそんなあたしに同意する杉浦くん。
「ははーん.......あんた、碧ちゃんが本当は可愛いこと隠しておきたいんだ?」
「.......なっ、何言って!そんなんじゃねぇし!」
顔を赤くして教室から出ていく。
「なんかデジャブ.......」
「だな。この前もあいつ、あんなふうに逃げてったな」
松波くんがゲラゲラと笑っている。
「えっと.......杉浦くんって、もしかしてバカなの?」
「もしかしなくてもバカだよ」
「学級委員やってるくらいだし、バカではないと思ってました.......」
それはもう、素直にそう思ってた。
人一倍明るくて、バカっぽくて、でも空気は読めるし人の心には敏感だし。
きっと、成績はいいんだって思ってた。
あたしの髪の毛をセットしてから、水戸さんがあたしのメガネを外す。
「メガネを外す必要は.......ない気が」
この学校で、必要以上に自分をさらけ出したくなくて、水戸さんからメガネを奪ってかけ直す。
「そうだ、そうだ外す必要はなーい!」
なぜかそんなあたしに同意する杉浦くん。
「ははーん.......あんた、碧ちゃんが本当は可愛いこと隠しておきたいんだ?」
「.......なっ、何言って!そんなんじゃねぇし!」
顔を赤くして教室から出ていく。
「なんかデジャブ.......」
「だな。この前もあいつ、あんなふうに逃げてったな」
松波くんがゲラゲラと笑っている。
「えっと.......杉浦くんって、もしかしてバカなの?」
「もしかしなくてもバカだよ」
「学級委員やってるくらいだし、バカではないと思ってました.......」
それはもう、素直にそう思ってた。
人一倍明るくて、バカっぽくて、でも空気は読めるし人の心には敏感だし。
きっと、成績はいいんだって思ってた。