恋なんて、しないはずだった
✎二時間目✐
✎*いつか俺の事を
「サッカーの決勝どこだっけ?」
「サッカー部のグラウンドでいいはずだよ」
「まさか、うちのクラスの男子が決勝まで行くとはねー」
球技大会。
あたしたちのソフトボールは初戦敗退だったけど、サッカー部だけが決勝まで残っていた。
「お、アズと碧ちゃん」
サッカーボールを足でとめている慎吾がこちらを振り向く。
「慎吾ー、決勝進出おめでとうーーー!」
アズが一際大きな声で叫ぶ。
「お前、うるさいな。まぁ、ありがと」
耳を塞ぎながらもそう照れくさそうに返事をする慎吾。
「慎吾ー、早くボールよこせ!そこでデレデレはなしてんじゃねーよ!」
慎吾の向かい側で、ふんっと叫んでいるのが大我。
慎吾と大我は、少し離れたところでパスを待っていた大我。
「デレデレなんかしてねーっつーの!」
慎吾が大我に向かって、力強くボールを蹴る。
「あはは、大我は相変わらずだね」
「相変わらず?」
「碧ちゃんが絡むとすぐに怒るんだから」
「いや、それは.......自分のおもちゃが取られたくないみたいな感じ?」
大我は、少なからず自分以外にあたしの本性を見せるのを嫌がっているような雰囲気があった。
「サッカー部のグラウンドでいいはずだよ」
「まさか、うちのクラスの男子が決勝まで行くとはねー」
球技大会。
あたしたちのソフトボールは初戦敗退だったけど、サッカー部だけが決勝まで残っていた。
「お、アズと碧ちゃん」
サッカーボールを足でとめている慎吾がこちらを振り向く。
「慎吾ー、決勝進出おめでとうーーー!」
アズが一際大きな声で叫ぶ。
「お前、うるさいな。まぁ、ありがと」
耳を塞ぎながらもそう照れくさそうに返事をする慎吾。
「慎吾ー、早くボールよこせ!そこでデレデレはなしてんじゃねーよ!」
慎吾の向かい側で、ふんっと叫んでいるのが大我。
慎吾と大我は、少し離れたところでパスを待っていた大我。
「デレデレなんかしてねーっつーの!」
慎吾が大我に向かって、力強くボールを蹴る。
「あはは、大我は相変わらずだね」
「相変わらず?」
「碧ちゃんが絡むとすぐに怒るんだから」
「いや、それは.......自分のおもちゃが取られたくないみたいな感じ?」
大我は、少なからず自分以外にあたしの本性を見せるのを嫌がっているような雰囲気があった。