同期は蓋を開けたら溺愛でした

 ついばむように重ねられる唇は何度も重ねられると次第に濡れて、触れ合うだけなのに艶かしい。

「止められない」

 熱を帯びる囁かれた声に胸がギュッと掴まれる。

 すると突然体が離され、驚いていると観覧車は下に到着して扉が開くところだった。

 うわ……。やだ。恥ずかしい。

 脚がすくんで立ち上がれない私は大友に抱え上げられ、手を引かれ、なんとか観覧車から降りた。

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